「敏感な感覚を生まれ持った人」といわれるHSPについて、このページでは心理学とスピリチュアルの専門家という立場から解説をしていきます。
HSPは心理の専門家の解説が多くみられますが、ここではスピリチュアル的な考えを取り入れているため、一般的に知られているHSPの解釈とは少し違います。
HSPについて
- 生まれ持った敏感さと、成長過程で身についてた繊細さ
- 高い霊格を持って生まれる( ⇒ 霊格についてはこちら)
- 敏感さはプラーナや霊格を感じ取る力
- 高い霊格ゆえに傷つき、心が繊細になる
このように説明していきます。
わかりやすくお伝えしようと思っていますが、どうしても霊格・プラーナなど、聞きなれない言葉が必要になります。
言葉の詳細が分かるページへのリンクを載せておりますので、合わせてご覧ください。
まずはHSPについての一般的な説明をご覧ください。
HSPとは
HSPとは(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソンの頭文字をとった略称で、アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によって提唱された概念です。
日本語では「非常に感受性が強く繊細な感覚を生まれ持った人」と訳されて、一般的にはHSPは環境や性格などの後天的なものではなく、先天的な気質、生まれ持った性質であると考えられています。
人口の20%程。5人に1人がHSPの性質があてはまると考えられています。
HSPチェック
HSPは自身が感じる感覚なので、セルフチェックで自分にHSPの傾向があるかどうかを、ある程度確認することができます。
次の質問に、感じたままに応えてください。
少しでも当てはまるのなら「はい」と答えてください。
まったく当てはまらないか、 あまり当てはまらない場合に「いいえ」と答えてください。
- 1. 自分をとりまく環境の微妙な変化によく気づくほうだ
- 2. 他人の気分に左右される
- 3. 痛みにとても敏感である
- 4. 忙しい日々が続くと、ベッドや暗い部屋などプライバシーが得られ、刺激から逃れられる場所にひきこもりたくなる
- 5. カフェインに敏感に反応する
- 6. 明るい光や強い匂い、ざらざらした布地、サイレンの音などに圧倒されやすい
- 7. 豊かな想像力を持ち、空想に耽(ふけ)りやすい
- 8. 騒音に悩まされやすい
- 9. 美術や音楽に深く心動かされる
- 10. とても良心的である
- 11. すぐにびっくりする(仰天する)
- 12. 短期間にたくさんのことをしなければならない時、混乱してしまう
- 13. 人が何かで不快な思いをしているとき、どうすれば快適になるかすぐに気づく
(たとえば電灯の明るさを調節する、席を替えるなど)- 14. 一度にたくさんのことを頼まれるがイヤだ
- 15. ミスをしたり、物を忘れたりしないようにいつも気をつける
- 16. 暴力的な映画やテレビ番組は見ないようにしている
- 17. あまりにもたくさんのことが自分のまわりで起こっていると、不快になり、神経が高ぶる
- 18. 空腹になると、集中できないとか気分が悪くなるといった強い反応が起こる
- 19. 生活に変化があると混乱する
- 20. デリケートな香りや味、音、音楽などを好む
- 21. 動揺するような状況を避けることを、普段の生活で最優先している
- 22. 仕事をする時、競争させられたり、観察されていると、緊張し、いつもの実力を発揮できなくなる
- 23. 子供のころ、親や教師は自分のことを「敏感だ」 とか 「内気だ」 と思っていた
以上の質問のうち12個以上に「はい」と答えたあなたはおそらくHSPでしょう。
しかし、どの心理テストも、実際の生活の中での経験よりは不正解です。
たとえ「はい」がひとつかふたつしかなくても、その度合が極端に強ければ、そんなあなたもHSPかもしれません。
引用:
ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。
エレイン・N・アーロン [著]・冨田香里 [訳] 講談社 / ソフトバンク文庫
いかがでしたか?
チェックリストで、ある程度のご自身のHSP傾向が分かると思います。
また、HSPの方がどのような感覚を感じているかも参考になるでしょう。
HSPのスピリチュアル的解釈
アーロン博士は著書の中でHSPとスピリチュアルとの関係を取り上げていますが、宗教感の違いもあり日本ではスピリチュアルの部分があまり取り上げられていません。
魂のことを知る人は少ないので仕方ないのですが、スピリチュアルの理解が無いとHSPが対処の出来ない問題になってしまいます。
私は心とスピリチュアル(魂)の専門知識を持って、はじめてHSPは理解出来るものだと考えています。
ここからは心とスピリチュアルの専門家として、アーロン博士の考えを超えた話をしていきます。
一般的なHSPの解釈とは違うことをご承知おきください。
生まれ持った感覚の敏感さ、生まれてから身に着けた心の繊細さ
HSPは「生まれ持った気質」と言われていますが、私はHSPの方は生まれ持った感覚的な敏感さと、その敏感さを原因として、生まれてから成長する過程で心が繊細になった方だと考えています。
- 敏感な感覚 ⇒ 生まれ持った気質
- 心の繊細さ ⇒ 生まれてから大人になっていく過程で後天的に身に着けた特徴
HSPでない方でも心の繊細さを持っている方はたくさんいます。
トラウマや傷つき体験などによって誰の心も繊細になることはありえます。
HSPの方は、心の繊細さだけでなく、感覚的な敏感さを併せ持っています。
HSPの仕組みを考えるときは、「敏感な感覚」「心の繊細さ」を分けて考えるとわかりやすいです。
HSPの生まれ持った敏感さは、プラーナを感じる力
HSPの方の中には、特定の場所に行ったり、特定の人に会うことによって体調が悪くなるようなスピリチュアル的な敏感さを持った方がいます。
これはプラーナというエネルギーに対する敏感さで、人や場所のプラーナによって、自身のプラーナが影響を受けていることを感じ取っているのです。
HSPの人が生まれ持った身体的な感覚や神経系の敏感さは、プラーナを感じる力と言い換えることが出来ます。
プラーナとはヨガで扱われる人体に流れているエネルギーで、日本語では生命エネルギーと訳されています。
プラーナは人の体に流れているだけでなく、あらゆる物に流れていて、大気中に意識にも流れています。
プラーナは格式を持っています。霊格の高い人や環境には格式の高いプラーナが流れ、霊格の低い人や環境には格式の低いプラーナが流れています。
プラーナは互いに影響を受け合うので、霊格の低い場所に行ったり、霊格の低い人に会えば、自身のプラーナの霊格も影響を受けて下がってしまいます。
疲労やストレスでプラーナの流れが悪くなっている人に会ったり、人ごみの中にいればプラーナが吸われてしまいます。
HSPの方はプラーナを感じる力が強いので、自身のプラーナの変化を疲れや体調不良、心理的ストレスなどで感じ取っています。
根本原因は生まれ持った霊格の高さ
なぜ、HSPの人はプラーナを感じ取る力が強いのでしょうか。
それは、生まれ持った霊格の高さが影響しています。
敏感さを持たない人でも霊格の高める勉強を進めていくと、次第にプラーナを感じ取る力、霊格を感じ取る力が現れます。
本来ならば修行を続け霊格が高まると共に現れる力なのですが、HSPの方はこの力を生まれ持っています。
HSPの方を見ていると、生まれ持った霊格が高いことに気付きます。
その生まれ持った霊格の高さゆえに、霊格の高さに見合う敏感さを持って生まれて来たのです。
ですので
HSP=生まれ持った霊格の高い人
ということです。
人は霊格を高めるために生まれて来ました。
HSPの方はもともと高い霊格を生まれ持っているので、素晴らしい素質持った人とも言えるのです。
ですが、生まれ持ったと言っても常にその霊格ではいられません。
霊格は周囲の環境や自分の意識などの影響を受けて常に変動しています。
それらの影響によって今の霊格が自身のあるべき霊格より低くなると体に痛みや疲れを感じたり、心がストレスフルな乱れやすい状態になります。
修行をして霊格を高めた人は、他者などの影響を受けて霊格が下がったとしても霊格をあげる対処をすれば良いのですが、HSPの方は霊格の高め方を知らないので下がった霊格を自力で戻すことが出来ません。
程度の差はありますが、高い霊格を持ったHSPの方にとって周囲の環境は自分より霊格の低いものです。
その影響をずっと受けているのですから自身のあるべき霊格より、常にあるべき霊格より低い霊格でいることになってしまいます。
心・体・魂は互いに影響を与え合っているので、魂の不具合は心身に不調をもたらします。
魂が本来の格式を保てないので、HSPの方は心身の不調を感じる機会も多くなってしまいます。
これがHSPの身体的な敏感さの正体です。
余談になりますが、神社やお寺に行くと調子がいいというのは、神社やお寺の高い霊格の影響を受けているからです。
HSPの傷つきやすさは、愛着の傷つき・インナーチャイルド
高い霊格に生まれ、プラーナを感じる敏感さを生まれ持っていることは素晴らしいことですが、高い霊格と敏感さゆえに心に傷を抱えやすいという傾向があります。
生まれ持った霊格が人より高いということは、ほとんど全ての場合で親よりも高い霊格で生まれてくるということになります。
人の赤ちゃんはとても未熟な状態で生まれて来るので、親や親に変わる大人に抱きしめられ保護されながら成長していく必要があります。
赤ちゃんは親に抱きしめられ守られることによって「愛されることは心地がいい」「私は愛されている」「私は守られている」「世界は安全」など、周囲の環境や自分に対する価値観を作り上げていきます。
しかしながらHSPの人は、親よりも高い霊格で生まれてきている場合が多いので、親の自分より低い霊格を感じ取ってしまい親に抱きしめられても心地よさが感じにくいのです。
心地よくなければ愛されている感覚も安心感も感じにくいものです。
本来は守ってもらう対象の親の霊格が低いのですから、霊格の高い子供からしてみたら親は不安定で守らないといけない対象になってしまいます。
守ってもらう対象が不安定というのはとても不安なものです。
ずっと親を守って来たHSPは、大人になっても自分は後回しで他者の世話をするかもしれません。
また、親から見ても、自分より霊格の高い子供は、どこか怖さを感じるようです。怖さを隠すように怒ったり、避けたりと、親自身が気付かないままHSPの子に向けては愛情が少なくなりがちです。
そして、その親自身の恐怖もHSPの子は敏感に感じ取ります。親が自分を怖がるというのは子供にとっては辛いものです。
それらの結果、インナーチャイルドと言われる傷つき体験を重ねたり、幼少期初期に育まれる愛着という愛されている感覚を感じる力に傷を持ってしまいます。
愛着は心の根本部分です。
HSPの心の傷つきやすさは愛着の問題が大きく関わっています。
HSPの心理的な繊細さ=愛着の問題、インナーチャイルド
HSPは生まれ持った霊格の高さゆえに、特に幼少期初期に心の傷を作りやすい傾向があります。
これがHSPの心の繊細さの正体です。
HSPのセラピー
ひとくくりにHSPといっても人それぞれ程度が違います。人によってはクンダリニー症候群と言われる対処の難しい症状を抱えていることあります。(⇒クンダリーニ症候群についてはこちら)
程度の差などによって大変さは違いますが、感覚的な敏感さも心の繊細さも対処の出来る問題です。
感覚的な敏感さは、感じなく鈍感になるのは難しいのですが、敏感さは霊格向上の途中で現れる自然なものなので悪いものではありません。
体調が悪くなっても、原因を探り対処をすれば症状は収まります。
対処が出来るようになれば、感覚的な敏感さはさほど大きな問題ではありません。
一方の、心理的な繊細さはインナーチャイルドの癒しなどの心理的なアプローチで変わっていくことが可能です。
心の繊細さは魂の理解がなくても、心理カウンセリングなどによってある程度の解決が可能です。
まとめ
HSPとは
- 生まれ持った霊格の高い人
- 生まれ持った霊格の高さゆえに、心に傷を抱えた人
と考えられます。
人は霊格を高めるために生まれて来たのですからHSPであることは悪いことではありません。
HSPの方は高いスタートラインから人生を始めた人なのです。
生きづらさがあることは辛いことですが、HSPの生きづらさがあることによって、このページを読むことが出来て、霊格を高めることが必要だと知ることが出来たのです。
高いスタートラインからスタートして、生きづらさを克服してさらに霊格を高める。
そう生きるためにHSPの生きづらさがあるのではないでしょうか。