Q:先日、友人と一緒に出掛けた時にお金に関係する些細なトラブルがありました。
その時は時に喧嘩をするわけでもなく、家に帰ってきたのですがその友人に対するイライラがどうしても収まりません。
金銭的なトラブルといっても数百円のことで、怒るほどのことでもないと分かっているのにどうしても嫌な気持ちが収まらないんです。
こういったなぜかイライラしてしまう友人、イライラしてしまう物事がある場合どうやって怒りを鎮めたら良いのでしょうか?
A:数百円のことだって嫌なものは嫌ですよ。
腹が立ったり、イライラだってしますよ。
トラブルの詳細は分かりませんが、どうしても収まらない怒りがあるということは、あなたにとっては怒るほどのことだったのだと思います。
「トラブルといっても数百円のこと」「怒るほどのことでもない」と、おっしゃってます。もしかしたら、そう言って嫌な気持ちを我慢して抑えようとしているのかもしれません。
今の世の中って、何かあると
- 「大したことないよ」
- 「気にし過ぎだよ」
- 「大丈夫だよ」
- 「それぐらいのことで」
そんなふうに「気にするな」というようなメッセージにあふれていると思います。
でも、気になりません?
気になるものを気にしないって難しいですよ。
やっぱり嫌なものは嫌です。
嫌で良いんですよ。
「えっ!?嫌って思ったらもっと嫌になるじゃん」なんて思っていませんか?
これ、勘違いです。思い込みです。
多くの人が心のシステムを知らないんです。その知らない人たちがアドバイスをするから、世の中は「気持ちを感じるな」みたいなメッセージであふれています。
本当は、感じないから、ずっと気持ちを引きずって気持ちが収まらないのです。
感情は正しく感じれば消えていく
心理療法の一つで、感情処理法というものがあります。
「感情は正しく感じれば消えていく」という理論をもとにしています。
気持ちって感じると次第に消化されて収まっていくのです。
「怒るほどのことでもない」など体に力を入れて、湧き出る感情を止めようとしていると、自然な感情の本体は消化されず、そこから感情の端っこみたいのがずっと漏れ続けるのです。
感情の本体は消化されないから、体の中にとどまり続けて、体・心・魂を傷つけます。そうしているうちにそれこそ病気になってしまいます。
でも、相手に怒ったり、「あなたは嫌だ」とか「イライラする」って伝えないでください。
怒り・嫌・イライラは感情ですが、怒りをあらわにするのは行動です。
伝えたら関係が悪くなってしまうから、顔に出す必要もないし何も伝える必要はありません。
心の中で「この人嫌だなぁ」と思いながら、行動はいつもと同じままでいいのです。
不快な気持を受け入れて感じていくと、不快な気持ちは少しずつ減っていきます。
そうして、ある程度不快な感情が減っても、他の気持ちが残っている場合があります。そういう時は、「なんでイライラするんだろう?」「なんで嫌なんだろう?」「本当はどうして欲し方のだろう?」と自分に問いかけます。
「私の気持ちを分かって欲しかったな。そう思うと悲しいな。」などと、奥にある隠された感情が見えてきます。そうしたら、その気持ちをそのまま感じてください。
「他に気持ちはないかな?」と、いろいろな気持を探してそのまま感じてみて下さい。
特にイライラの場合には、悲しみが奥に隠れていることが多いです。「悲しい気持ちはないかな?」と自分に問いかけてみてください。
次第に気持ちが楽になってくると思います。
スッキリするまでやらなくてもいいです。
1分で終わりでも、3分やって終わりでもいいです。
これで絶対に上手く行くというものでも無いので「こんな方法もあるんだ~試しにやってみよう」と気楽にやってみてください。